映画「何者」を観て

気になっていたもののタイミング逃し

私の中でそのまま忘れ去れていた。

 

今回は映画「何者」を観ての感想。

 

 

就活をしている大学生達が主人公なんだけど

就活映画ではない。

 

 

就活を通してそれぞれの人間性や生き方などを

ドラマにしたような映画。

ヒューマンドラマってやつかな?

 

みんなで集まってワイワイ騒いで

自分というもの持っているけど

持っているように見えてるだけで

それ違うよね

ってお互いに思い合っていて。

 

もちろん、それ最高!って思ってる

ところもあるんだろうけど

そういうことは表に出してマイナスなことは

裏に隠す。

 

就活を通して

これ、ほんとに自分がやりたかったことだっけ?

って考えながらも固定概念に縛られて

苦しくなったり昔の思いを追ったり

がむしゃらに頑張ってるやつ

冷ややかな目で見たり

プライド高くて惨めな自分さらけ出せずにいる。

 

1人の意見だけが正しいとは思わないけど

どこかみんな違う。

そして、どこか正しい。

正しい意見を言っているようで、

相手にはどう届いているかわからない。

でも、手探りに自分なりの答え探しながら

闘っている。

 

主人公に対して、メンターかのように助言する先輩だって、本質突いた発言してるけど、そんな大層なことあなたはしているのか?と思ってしまう。

(脇役過ぎてどんな人かイマイチわからないっていうのもあるけど)

 

 

結局のところ、みんな周りを否定したり

自分を肯定したり、たまに妄想ドラマ作ったり

しながら生きてる人が多いんだなって思った。

自分もそのうちの1人。

 

 

やたら生々しい内容で、自分自身に返ってくる響くような言葉もいっぱいあった。

特に終盤の二階堂ふみ佐藤健を問いただすところ。

あれは見入ってしまった。

 

「観察者ぶったって、なんにもならないんだよ。それをみんなわかってるから、痛くてもカッコ悪い今の自分を理想の自分に近づけて頑張るんだよ。

それができないあんたの姿は誰にでも伝わってるよ。そんな人どこの会社もほしいと思うわけないじゃん。」

 

 

あとは、三浦春馬の一言から繰り広げられた会話。

 

有村架純

「10点でも20点でもいいから自分の中からだしなよ。そうしないと点数さえ付かないんだよ。

100点になるまで煮詰めて、それを表現したって、そんな過程もう誰も追ってない。

私達はもうそういうところまで来たんだよ。」

とか

 

佐藤健

「頭の中にあるうちは、なんだって傑作なんだって。」

とか。

 

 

 

佐藤健二階堂ふみにこう言われる。

「とにかく、自分じゃない誰かになれる場所がほしいんだよね。」

 

たぶんこれは図星だったはず。

てゆーか、人に言われてようやく自分が

何者なのか気づいた感じにも受け取れた。

 

 

この映画で思ったことは

自分が何をしたいと思っている人なのか

自分が何をしている人なのか

何が好きで何が得意で何ができるのか

それを知っている・わかっている

ってめちゃくちゃ大事なことで、

それをわかっていて、それを軸にして

生きているということがその人にとっての

幸せなのかなと思った。

 

 

 

「だからあなたも生きぬいて」を読んで

メンタリストDaigoが薦める本ということで

ソッコーでアマゾンぽちして届いたのが一昨日。

 

実は届いたばかりのとき、いやーこれ勢いで買ったけど最後まで読めるかなーと思いましたん。

そう思いながらも夜中に1ページめくり始めて、気づいたら朝になってた笑

恥ずかしながら本読むスピード遅いし、最後まで本読めることは中々ないです、私です、はい。

 

そんな私が珍しく最後まで読了し、読み続けることができたこの本の書評を書いていこうと思います。

 

 

著者の大平光代さんは、中学時代のいじめ→自殺未遂→極妻→クラブ勤め→弁護士という波乱万丈の人生を歩んできました。

当時いじめといっても今ほどかばってくれる人は圧倒的に少なかった時代。

理解してくれる人はいなかったに等しかったはず。

いじめた人への復讐で行った自殺未遂。

やっと見つけられた友達も様々な事情を抱えた薬に手を出すような地元のヤンキー。

 

そして、そのヤンキーにすら自殺未遂のことを頭がおかしいと馬鹿にされついに極妻へと変わった。

しかし極妻になったばかりの彼女は当時16歳。

ここでも認めてもらえず背中に刺青を入れることに。

 

そして、両親に殴る蹴るなどをしていた彼女も大好きな祖母の死をきっかけに離婚。

その後、極妻ではなくなったもののクラブ勤めで両親との距離も空いたまま。

 

そんなときに出会った父の友人、大平さんから愛のある叱責を受け、改心。

 

そして、ここからがすごいんです。

ちゃんとした職に就こうといろんな会社を受けるも当時の学歴社会の中で、中卒の光代さんは全く受け入れてもらえず、大平さんのススメで資格を取ることになります。

 

宅建司法書士試験→司法試験という段階で受けるのですが、彼女は中卒。

当時司法試験は東大卒ですら難しいと言われていたのに一発合格したんです。

 

もちろん司法書士試験は一度落ちているようですし、それまでの勉強で挫折がなかった訳ではないと思います。

予備校へ通ったり大平さんから励ましや周囲の助けがあったからやれたことだと思います。

 

それでも、ほんとにこの根気は素晴らしいと思いました。

20歳過ぎている時点で中卒だともう手遅れじゃないの?と思うのが世の常です。

私が生まれる前後のときの話なので、今よりずっとずっとその風潮は強かったはず。

 

それでも勉強をやり抜く強さには、もう脱帽ですね。

でも親が…とか、時間が…とか、世間が…とか、やる気が…とか、

いつも言い訳ばかり並べている自分が恥ずかしくなりました。

やろうと思えば誰だってできる。けど言い訳並べてやろうとしていないだけの人はたくさんいて私もそのうちの1人。

 

大平さんの

「同じ人間なんだから自分にもできるはずと思いなさい。だけど中卒だから他の人の2倍も3倍も頑張らなけれいけない、そう思いなさい。一回で合格しなくてもいい。」

「いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたの責任や、甘えるな!」

という言葉が個人的には響きました。

 

最後に。

あなたはどのように今を生きぬきますか?

大平光代さんが立ち直ろうとしたときの時代から25年ほど経ち、また時代が変わろうとしている今。

お金をあまりかけずに勉強できる機会やコンテンツが増えています。

私はやりたいと思ったことや勉強に対して、もっともっと貪欲になって、自分の思いと向き合いながら生きぬいていこうと思います。

 

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では、また!

 

気に入ったアーティスト

 

この曲いい

てゆーかこのアーティストがいい

 

あいみょん - 君はロックを聴かない 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube

 

日本の女のアーティストはいいと思う人が

少ないんだけど、最近いいと思う

アーティストが増えてきていて嬉しい!

 

女性の歌声にこだわりがあって。

 

高音は力強く突き抜けて、

低音はしっかりと息を吐くのに

柔らかい声で。

 

っていう歌声の女性はほんとに

惚れます。

日本の女性アーティストは声高い人が

多いから低音がしっかり出る人は好き。

 

 

そして、この鼻にかかった歌声も好き。

 

素敵です。

 

藤原さくらHYの仲宗根さん足して

2で割った感じ。

 

藤原さくらが出てきたときも嬉しかったもんなー。

 

 

もっと活躍してくれたら嬉しいなー!

 

わかり合うこと

このちきりんの日記、だいぶ前の物だけど

たまたま目にして恋をするような

気持ちを覚えた。

 

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20070213

 

 

2015年、当時私が働いてた大手企業での出来事。

大手企業なのに社員の残業時間は部署によってとても多いところがあった。

1歳上の男性社員が人事異動後、目の周りがどんどん黒くなって顔まわりも痩せこけてきた。

 

周りも心配していたが、明らかに異動先の上司とのウマが合っていないのを感じていた。

 

 

あるとき飲み会で、別部署の1歳上の女性社員とその男性社員のことを話していて、

 

「○○さん大丈夫ですかねー…。いつも大丈夫ですか?と聞くと大丈夫だよー!って本人は言うんですけど…」

と私は言った。

 

その後、1歳上の女性社員はこう言った。

 

「本人の気持ちは本人にしかわからないからねー。」

 

私はそれを聞いたとき突き放されたような

気持ちになった。

しかもその女性社員に突き放されたと感じた。

 

一緒に働いてる人が苦しんでいるなら

底知れぬ悲しみとか苦しみから救い上げたい

と思っていた私には絶望的な言葉だったと言っても過言ではない。

 

けれどもその言葉の意味もわからなくなかった。

これ以上踏み込むのも余計なお節介なのかな

と思い、何も言えなかったしその後も男性社員のことは言わないように心がけた。

 

そして、しばらくして女性社員は精神的に仕事がキツくて、出勤できない状況になっていたようで会社に来なくなってしまった。

 

 

男性社員はというと人事異動により顔色が戻っていった。

女性社員が来なくなり半年が過ぎた頃、突然会社に顔を出し、辞めますとの挨拶をしに来てくれた。

 

 

 

 

「本人の気持ちは本人にしかわからないからね」

 

あのとき私は彼女に何を言うべきだったのだろう。

少なくとも私が相互理解の拒否を容易に受け入れてしまったのは確かだ。

 

だからこそ、ちきりんの日記を読んで相手のことをわかろうとすることは決して悪いことでないと思えて良かった。

 

相互理解の拒否・わかり合うことの拒否

知らず知らず自分もしてるかもしれないので、しないようにしたい。

そして、相手によっては踏み込んではいけない領域まで踏み込んでこじ開けたりしないように気をつけなければと思った。

場合によってはそれが苦しくさせてしまうかもしれないからね。