わかり合うこと

このちきりんの日記、だいぶ前の物だけど

たまたま目にして恋をするような

気持ちを覚えた。

 

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20070213

 

 

2015年、当時私が働いてた大手企業での出来事。

大手企業なのに社員の残業時間は部署によってとても多いところがあった。

1歳上の男性社員が人事異動後、目の周りがどんどん黒くなって顔まわりも痩せこけてきた。

 

周りも心配していたが、明らかに異動先の上司とのウマが合っていないのを感じていた。

 

 

あるとき飲み会で、別部署の1歳上の女性社員とその男性社員のことを話していて、

 

「○○さん大丈夫ですかねー…。いつも大丈夫ですか?と聞くと大丈夫だよー!って本人は言うんですけど…」

と私は言った。

 

その後、1歳上の女性社員はこう言った。

 

「本人の気持ちは本人にしかわからないからねー。」

 

私はそれを聞いたとき突き放されたような

気持ちになった。

しかもその女性社員に突き放されたと感じた。

 

一緒に働いてる人が苦しんでいるなら

底知れぬ悲しみとか苦しみから救い上げたい

と思っていた私には絶望的な言葉だったと言っても過言ではない。

 

けれどもその言葉の意味もわからなくなかった。

これ以上踏み込むのも余計なお節介なのかな

と思い、何も言えなかったしその後も男性社員のことは言わないように心がけた。

 

そして、しばらくして女性社員は精神的に仕事がキツくて、出勤できない状況になっていたようで会社に来なくなってしまった。

 

 

男性社員はというと人事異動により顔色が戻っていった。

女性社員が来なくなり半年が過ぎた頃、突然会社に顔を出し、辞めますとの挨拶をしに来てくれた。

 

 

 

 

「本人の気持ちは本人にしかわからないからね」

 

あのとき私は彼女に何を言うべきだったのだろう。

少なくとも私が相互理解の拒否を容易に受け入れてしまったのは確かだ。

 

だからこそ、ちきりんの日記を読んで相手のことをわかろうとすることは決して悪いことでないと思えて良かった。

 

相互理解の拒否・わかり合うことの拒否

知らず知らず自分もしてるかもしれないので、しないようにしたい。

そして、相手によっては踏み込んではいけない領域まで踏み込んでこじ開けたりしないように気をつけなければと思った。

場合によってはそれが苦しくさせてしまうかもしれないからね。